内装デザインは飲食店を成功させるための大事なポイントで、失敗できません。。
しかし、
「内装なんて始めてだから、どう決めればいいのかわからない!」
「失敗しやすいところや注意するところを教えてほしい!」
「参考になる内装デザインがあれば見ていたい」
と思っていませんか?
内装デザインは決める範囲がひろく、何から手をつけていいのか、難しいですよね。
しかも新規オープンの店舗だと他にメニューやスタッフの募集、育成で時間がありません。
時間がないからといって疎かにすると今後の経営に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこでこの記事では、飲食店の内装デザインで失敗しやすいポイントや注意してほしいポイントをまとめて解説していきます。
失敗しないポイントがわかれば、お店をオープンしてからスムーズに営業ができるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
そして最後には内装デザインの参考になる画像と施工業者も紹介しているので、こちらも参考にどうぞ。
飲食店において一番大事になる内装デザイン
飲食店の内装デザインが大事な理由は、内装デザインがお店の雰囲気や居心地の良さ、客単価、ターゲットを決めているからです。
なぜなら内装デザインは配色やレイアウトを変えることで、高級感を出したり、大衆居酒屋感を出したり、古民家風にしたりと演出ができます。
例えば席の間隔を広めにとりベースカラーを白や黒に統一すると高級感がでたり、席の間隔を狭くしてオープンな店内にすることで、活気ある賑やかな居酒屋を演出することができます。
お店のコンセプトは他店との差別化して考えることが多いですよね。
内装デザインにコンセプトを反映させると、お客様に他店との違いを伝えられて、印象に残りやすくなりリピートにつながります。
なので内装デザインを考えるときは、店舗のコンセプトをはっきりさせて、それを表現できる方法を内装業者と相談しながら決めていくことが大事です。
飲食店の内装デザインで失敗しない5つのコツ
飲食店の内装デザインは工事してからだと変更することが難しいので、失敗できません。
オープンしてから営業していくなかで、「この場所はこうしておけばよかった」と問題点が見つかることも多いです。
なので内装デザインで失敗しないように、注意すべきポイントを5つに分けて解説していきます。
非日常を体験してもらう
内装デザインで非日常感が大事なのは、お客様にレジャー感を味わってもらうためです。
なぜなら、飲食店での食事には2つのパターンがあり、1つは生きるための食事、もう1つは楽しむ食事です。
例えば生きるための食事では、空腹を満たすのが目的なので、安くてすぐに食べられるものがいいでしょう。
楽しむための食事では、空腹を満たすのが目的ではなく、楽しむのが目的なので、その場の雰囲気や料理の盛り付け、接客といった要素が重要になってきます。
なのでいつもと違う非日常感を、演出できる内装が必要になっていきます。
お店のコンセプトが伝わる
内装はお店のコンセプトを伝える大事な手段です。
コンセプトはお店の方向性であったり、テーマになるもので、お店の強みになるものでもあります。
お店の強みを内装でも伝えられることは非常に重要です。
高級感を出すために黒や白を基調とする配色でまとめたり、リーズナブル感を出すために席の間隔を狭めにして賑やかにしたりして、伝える事ができます。
お店のコンセプトやターゲットに合わせた内装デザインにしていきましょう。
店内をスムーズに移動できる
入り口から客席までスムーズに案内できないと混雑の原因になっていしまいます。。
例えば通路が狭かったり、客席の間隔が狭くて通るたびにあたってしまっては不快に思われる可能性が上がるでしょう。
また料理を運ぶときも狭かったら、お客様に当たったり料理を落としてしまうかもしれません。
内装デザインを考えるときには客席の間隔、通路の幅に気を使いましょう。
厨房からホールまで無駄がない
出来上がった料理を素早くスムーズにお客様に届けるためは、厨房からホールに障害となるものがあってはいけません。
できた料理をホールスタッフが運ぶときに障害となるものがあれば、配膳が遅れたり、最悪料理をこぼしてしまったりするので、配膳の動線を考える必要があります。
例えば、定食料理がメインになる店舗だと、おぼんでの提供になるので、厨房の入り口を広めに設計したり、2階や3階がある店舗では食品用のエレベータを設置したりします。
また料理ができるあがるタイミングと、配膳するタイミングが合えばいいですが、人手不足などからホールスタッフがなかなか配膳できないときに、料理を置いておくスペースを確保するのも大事です。
客席を可動式にする
様々なグループ人数に対応できると宴会の予約を受けやすくなります。
居酒屋などの宴会を受ける店舗では、様々な人数に対応できる席のレイアウトや個室を準備しておくと予約を受けやすくなるからです。
例えば机をくっつけて並べ大人数に対応したり、吊り戸やロールスクリーンを設置して可動式の個室を作れるようにしておくといいでしょう。
様々な人数の宴会に対応できると、予約の取りこぼしが少なくなり、売上が上げやすくなります。
飲食店の内装デザインを作成する際の注意点
内装デザインを作成するときに、忘れがちな注意点があるので解説していきます。
実はこのポイントに注意してないと、余計に費用がかかったり、後々になって経費がかかることになったりするので要チェックです。
収納が足りない
飲食店では厨房と客席の以外のスペースが取りにくいので、上手にスペースを確保する必要があります。
特に街なかの店舗ではギリギリのスペースで営業しているケースが多く、収納スペースが足りていない場合がほとんどです。
そこで、客席の椅子の下を収納にしたり、吊り下げ式の棚を用意したり工夫が必要になります。
せっかく動線を考えて内装デザインを組んでいるのに、入らない食材や備品が通路を塞いでしまっては意味がありません。
収納スペースを確保できるような内装デザインも必要です。
機材が入らない
飲食店では大型の機材を使う事が多いので内装工事の時点で搬入する必要があります。
例えばガスコンロや冷蔵庫、大型のガラス、テーブルなど入り口を作る前に搬入しないと入らない可能性あります。
内装工事業者と厨房設備業者の両方で打ち合わせしてから計画的に工事を進めましょう。
機材の搬入問題は起きやすいので特に注意してください。
高価な消耗品を使っている
照明をよく使っている内装デザインは注意が必要です。
ライトは消耗品で交換しないといけないからです。
現在はLED電球になって長持ちするようになりましたが、それでも何年に1回は交換が必要になります。
電球は種類が多く中には3,000円を超えるようなものもあり、交換の時期がかぶると経費が高くなってしいます。
お店の客単価や客数に合わせて、備品にかけられる金額の消耗品を選ぶようにしましょう。
飲食店で参考になる内装デザイン5選!
開放感のあるお寿司屋さんの内装デザイン
400年続く老舗の料亭のカウンターです。
天井が高く開放的ながら厚みのあるカウンターテーブルで高級感と重厚感を演出しています。
これだけ大きなスペースに客席が10席なのも高級感を高めているところです。
一見するとモダンで新しい雰囲気を出していますが、天井には大きな年季の感じられる梁があり歴史ある料亭と感じてももらえる演出です。
落ち着ける古民家風の内装デザイン
古民家を改装してできたようなカフェでどこかレトロな感じを演出しています。
裸電球をそのまま吊るしたり、椅子をあえてバラバラのデザインで並べることで、ちょっと古っぽい感じです。
暖房器具もエアコンでなくストーブを設置してるところにもレトロ感の演出を感じることができます。
客数を確保しながら落ち着いた雰囲気をだす焼肉店の内装デザイン
ロールスクリーンを使って大中小の宴会に対応できる内装デザインです。
焼肉店はどうしても油が回って汚れが目立ちやすいので、天井を黒にしてあったり、エアコンも黒で汚れを目立たせずに高級感を出すことにしてある所が多くありります。
客席の仕切りに暖簾を使うことで個室感もアップしています。
白をベースにしたフレンチレストランの内装デザイン
コンクリートの打ちっぱなしを白く塗った白ベースのフレンチレストランです。
フレンチは高級なイメージですが、コンクリート打ちっぱなしやテーブル、椅子の軽さから気軽に楽しめるフレンチレストランを演出しています。
全体的に軽いイメージですが、テーブルや椅子を揃えたり全体で使っている色を限定することで、まとまりのある雰囲気で30代から60代まで幅広く好まれる内装デザインに仕上がっています。
非日常を味わえる内装デザイン
実は飲食店ではなく渋谷にあるオフィスなのですが、飲食店の内装デザインの参考になると思い追加しました。
ビル群の中にこれだけの植物を用意することで、非日常感を高めています。
実際ここでコーヒーが飲めたら落ち着きますよね。
天井にあえて銀色の無機質な配管を見せることにより、有機物の緑とのギャップが生まれて非日常感がアップされています。
飲食店の内装デザインを作成できるおすすめ会社3選
デザインからブランディングまで手掛ける『YOHAKUOffice株式会社』
ベテランデザイナーによる効果的なアドバイスを受けることができます。
ブランディング事業も手掛けているので、店舗デザインから見せ方、売り方の包括的な店舗設計が組めるでしょう。
またサブスクリプションの定額デザインサービスもあるので、飲食店開業が初めての人や運営に不安がある人にオススメです。
安くて高いデザイン性の『ノットコーポレーション』
実績が多く信頼できる内装工事会社で雑誌にもとりあげられるなどして注目度が高いです。
料金の安さが特徴、で工事費用を抑えながらデザイン性も高くしたい人にオススメです。
既存のお店の売上を上げるための、リニューアル改装も得意としています。
売上を上げるために改装考えている人にもオススメです。
開業をフルサポートしてくれる『モリ建装一級建築士事務所』
一級建築事務所だからできる、自由な内装デザインが特徴です。
開業フルサポートでは店舗探しはもちろん、資金の借り入れ先紹介や保健所の申請お手伝い、中古厨房機器の紹介、アルコールの類の酒類卸業者の紹介など新規開業サポートをうけることができます。
新規開業が不安な人や初めての人にオススメです。
まとめ
今回は飲食店の失敗しない内装デザインというテーマについて解説してきました。
内装デザインは工事した後の変更が難しいので失敗できませんが、ポイントを抑えていけば成功させることができるはずです。
ポイントは下の5つです。
- 非日常を体験してもらう
- お店のコンセプトが伝わる
- 店内をスムーズに移動できる
- 厨房からホールまで無駄がない
- 客席を可動式にする
この3つを理解してから内装デザインを考えると失敗せずにすむはずです。
また忘れやすい注意点として
- 収納が足りない
- 機材が搬入できない
- 消耗品が高価
この3つを注意しないと余計に費用がかかってしまいます。
内装デザインはお店のコンセプトを、お客様に伝える大事な要素で売上にもつながってきます。
業者としっかりと打ち合わせをして、素敵な内装デザインを作り上げましょう。
以上飲食店の内装デザインで失敗しないコツ5選と参考事例でした。