「チラシを自分で作りたいけど、デザインのことは分からないし難しそう…」
「インパクトのあるチラシを作って集客につなげたい!」
「おしゃれなチラシが作れるコツが知りたい!」
「今使っているチラシのデザインを一新したい!」
普段SNSを使ってお店の情報を発信してるけど、もっと近隣の方にもお店のことを知ってもらえうようにチラシを作りたい。
実店舗のあるビジネスなら、配布地域を指定できるチラシは集客効果が期待できますよね。
でも、いざチラシを自分で作るとなっても、デザインに自信がないという方も多いのではないでしょうか。
デザインってセンスがいるし、つい「素人には難しそう…」って思ってしまいますよね。
初めてチラシ作りをする方やデザインの知識がない方でも、ポイントさえ押さえれば大丈夫です。
今回の記事では、チラシデザインのコツやテクニック、作るときの注意点まで、順番に解説していきます。
また、記事の後半では、誰でも簡単にチラシを作れちゃう無料のテンプレートサイトを紹介しますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
チラシデザインの基礎知識
まずはチラシデザインの基礎知識を理解しましょう。
チラシだけにいえることではないですが、デザインの基礎基本になる知識です。
具体的には以下の2点。
- レイアウトの基本を抑える
- 目的・ターゲットを明確にする
詳しく解説していきます。
レイアウトの基本
- 「揃える」
- 「まとめる」
- 「分ける」
見た人にしっかり内容が伝わるチラシは、この3つの基本を押さえています。
文章など揃えられる箇所は揃え、内容ごとにわかりやすくまとめて、重要な情報は分けて強調することが大事です。
なんとなくで内容をレイアウトしてしまうと、情報の配置がバラバラになり、見た人に伝えたい内容が届きにくくなるので気をつけましょう。
目的・ターゲットを明確に
チラシを見た人に何を伝えたいのか、まずはそれを明確にする必要があります。
ターゲットが明確ではない状態でチラシを作成してしまうと、見る人が求めている内容と制作側が伝えたい内容がマッチせず、効果も期待できません。
「誰に」「何を」「どのように」を意識してチラシを制作することで、ターゲットの人たちに抵抗感なくチラシを読んでもらうことができるようになります。
チラシデザイン作成のコツ5選
チラシのデザインは以下の5つを意識して作成するようにしましょう。
- インパクトの強いデザインにする
- 色は内容に合ったものを使う
- フォントは目的に合わせて選ぶ
- 視線の流れを考えて作る
- 適度な余白を意識する
インパクトの強いデザインにする
インパクトは、チラシを見た人に読みたいと思わせるためには欠かせない要素。メインとなる写真やイラスト、文章を使って読み手にインパクトを与える構図を意識しましょう。
こちらのチラシでは、「半額」の文字を大きくすることで、見た人に有益な情報をいち早く伝える構図になっています。
このように、一番伝えたい情報を分かりやすい言葉で表現することによって、チラシにインパクトを与えることができます。
また、白一色の背景に目立つ赤文字をレイアウトすることで、遠くからみてもはっきりと読めるように工夫されているのもポイントですね。
色は内容に合ったものを使う
デザインに使用する色によって、見た人に与える印象や効果は大きく変わります。
例えば、赤・オレンジなどの暖色には、注目を集める効果や購買意欲を高める作用があり、逆に青や緑などの寒色には人の心を落ち着かせる効果があるなど、色によって様々な効果を生み出します。
チラシを見る人にどんな印象を与えたいかを意識して、内容に合った色を使うようにしましょう。
フォントは目的に合わせて選ぶ
フォントには、上品な印象を与えるものやアットホームな雰囲気のものなど、様々な種類があります。
高級感を演出したいのにポップなフォントを使ってしまうと、見た人に真逆のイメージを与えてしまいますよね。
色と同じく、フォントも読み手に受けて欲しい印象を考え、それに合ったフォントを選ぶようにしましょう。
視線の流れを考えて作る
人はチラシや雑誌などを見る時、無意識に決まった視線の動かし方をします。その法則を利用して、どこに伝えたい情報を配置するかを決まるようにしましょう。
ほとんどの人は左上を最初に見るので、左上部分に伝えたい情報やイチオシの商品画像を配置すると良いでしょう。
チラシを作成する時は、こうした「視線の動かし方」も意識できると、より効果が期待できるものが作れます。
適度な余白を意識する
文字や写真を枠ギリギリまで配置してしまうと、情報がぎっしり詰まっているような印象を与えます。
見た人が読みやすいと一目で感じるような適度な余白を作ってゆとりをもたせましょう。
また、緊迫感や圧迫感を伝えたい場合は、あえて余白を少なくした方が良い場合もあります。
チラシデザインの事例を業種別で紹介
飲食業界
激辛料理を紹介しているこちらのチラシ。
辛さを象徴する唐辛子の写真の上に、メインテーマである「激辛」の文字を大胆に配置することで強いインパクトを与えています。
激辛のイメージに合った赤色に、炎を連想させるフォントが見事にマッチしていますね。統一感があり、インパクトも抜群なチラシデザインです。
こちらの飲食店チラシでは、お店のイチオシである鉄板焼きと牡蠣を大きな写真付きでアピール。
巨大な牡蠣の文字と、シズル感のある写真がインパクトを増幅させています。
目に止まりやすい配色を使った「号外」の文字を左上に持ってきているので、思わず「どんな内容なんだろう?」と興味をそそられます。
教育業界
こちらのチラシでは、ちょっとお堅めなイメージを連想させる明朝体フォントのみ使用し、統一感を出しています。
伝えたい内容である「4ヶ月無料」の文字をトップに配置しているので、インパクトもありますよね。
また、強調したい「無料」や「初心者」の文字を赤くして視認性を高める工夫も行っています。
イベント業界
お酒と食のイベントを告知しているこちらのデザイン。
全体に配置された楽しそうな人のイラストが、当日の賑わいをイメージさせますよね。
駅前で開催されるイベントだといことを認知してもらうため、新幹線など駅を連想させるイラストがあるのもポイントです。
チラシデザインを作成する時の4つの注意点
チラシデザインを作成する時に気にしたいポイントは以下の4点です。
- 伝えたいメッセージを明確にする
- 情報を詰め込みすぎない
- イラスト部分は専任に任せる
- 著作権に気をつける
具体的に解説していくので、参考にしてみてくださいね。
伝えたいメッセージを明確にする
チラシを作成する目的として、「認知を広げたい」「商品を売りたい」など、様々な想いがあるでしょう。
まずは「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にすることが大切です。
伝えたい内容を明確にしておくことで、デザインの方向性や情報の優先順位など、全体の設計がしやすくなります。
情報を詰め込みすぎない
ターゲットを設定せず自分の伝えたい内容ばかりを詰め込みすぎると、情報が多すぎるチラシになってしまう可能性があり、見る側にインパクトを与えられません。
チラシを見る人に「読むのが面倒…」と思われないためにも、伝えたいことはシンプルにまとめましょう。
イラスト部分は専任に任せる
イラスト部分を複数の人で担当してしまうと、どうしてもイラストのテイストがズレてしまい、統一感が欠けてしまいます。
イラストレーターに依頼する場合は、専任の人に任せて全体に統一感を持たせるようにしましょう。
著作権に気をつける
チラシを作成する際、ネットにある画像を使用したい時もありますよね。
しかし、基本的にネット上の画像には、撮影した方や作成した方などに著作権が帰属します。
チラシに画像を使用する場合は、自身で撮影したものやフリー素材を使うことを心がけましょう。
おしゃれなデザインにする5つのテクニック
誰でも簡単におしゃれなチラシデザインを作れるテクニックを5つご紹介します。
これを実践するだけで、完成度に差が出るのでぜひ意識してみてください。
- テーマに合わせてフォントをいじる
- 「グリッド」でデザインを整理
- 文字のサイズにメリハリをつける
- 配色の割合を意識する
- 部分的に文字の色を変える
テーマに合わせてフォントをいじる
フォントの一部をテーマに合わせたデザインに変えることで、おしゃれで印象的な仕上がりになります。
上の画像では、雨天決行というテーマに合わせて「雨」の文字をデザインしています。
2色のカラーを上手く使い分けることによって、傘の模様を表現しているのもおしゃれな演出ですね。
「グリッド」でデザインを整理
グリッドとは、画像などを配置する際の目安になる格子状の線のことです。
文字や画像が一直線に配置されていないと、見た人はなんとなく散らかった印象を感じてしまうもの。
グリッドを上手く活用することにより、全体的にバランスの良いレイアウトを作成することができます。
文字のサイズにメリハリをつける
見出し部分や商品の説明文など、それぞれの文字の大きさを調整することで、レイアウトにメリハリを出すことができます。
価格のみ、商品名のみなど、文章などの一部を大きくするテクニックもあります。
配色の割合を意識する
全体の配色を決める際、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色を基本ベースに構成を考えましょう。この3色には、それぞれ目安となる配分率があります。
- ベースカラー:70%
- メインカラー:25%
- アクセントカラー:5%
この面積比を意識して配色することにより、バランスのとれたチラシに仕上がります。
デザインのテーマとなる「メインカラー」を最初に設定し、その後「ベースカラー」、「 アクセントカラー」の順に決めるのがおすすめです。
部分的に文字の色を変える
文字の一部だけ色を変えることで文字に視線を誘導させることができ、おしゃれなイメージを与えられます。
文字の色を交互に変えたり、最初の文字だけ色を変えたり、様々なパターンを使って工夫ができるので目的によって使い分けましょう。
デザインにおすすめなサイト3選【テンプレート豊富】
- パワポン
- Canva
- ラクスル
パワーポイントで本格デザインが作れる!「パワポン」
会員登録不要ASKULが運営している『パワポン』は、その名の通りパワーポイントで編集できるのが特徴で、簡単にチラシを作成することができます。
無料で使えるテンプレートが1500種類以上あり、完成度の高い様々なパターンが用意されています。
デザインテンプレートが数千種類!「Canva」
オンラインのデザイン作成ツール『Canva』。
豊富なデザインテンプレートを備えており、アニメーションなどの素材もあるので、デザイン経験がない方でもイメージ通りに仕上がります。
テンプレートに自分の使いたい画像を挿入するなど、自由にアレンジすることができるので、無料のプランでも十分おしゃれなものが作れますよ。
写真と文字を入れてらくらく作成「ラクスル」
「ラクスル」 では、豊富なテンプレートをもとに、オンラインでチラシデザインの作成が行えます。
印刷も頼めるので、一貫して行いたい方はおすすめ。
飲食店系のテンプレートが特に充実しているので、飲食業界の方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
チラシを見てもらえるかどうかは、初見でどれだけインパクトを与えられるかでほとんど決まります。
レイアウトの基本を押さえて、見た人に内容が届きやすいよう情報を配置することが大切です。
「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にし、見る人側の目線に立って作成することを心がけましょう。